沖縄ゆっくりのんびり

ホメオパシーとは？
何となく聞いたような、聞かないような名称である。説明を受けるまでは知らなかったと言うのが本音である。
一般の方のホメオパシーに関する認識は多かれ少なかれその程度のものと思われる。
日本ではまだほとんど認知されていないからだ。

先日、私が相談員をしている発明協会の発明相談会にホメオパスのＳ先生が見えた。
S先生は日本、イギリスでホメオパシーを正式に学んだホメオパスで、日本ではただの先生だが外国ではDrと呼ばれるだそうです。
話を聞くと、レメディーを発明したと言う。それで特許は取れませんかとの相談である。さてホメオパシーとは、レメディーとは？

内容はこうである。従来の薬草にホメオパシー的な処理をすると効き目が大きくなった。
自分はホメオパスなので患者に使用し、また仲間のホメオパスにも使用してもらっているが効果は確認できたとのこと。
ただ原料の薬草は従来から知られた薬草なので物質特許は無理がある。しかし効果を科学的に測定し、従来との比較で優位性が確認できれば、用途発明で出願できるかも知れない、と話した。
幸いにもS先生のご主人はお医者さんだそうで、時間があれば効果は測定できそうだ。

それからがバタバタ。早速調べてみて驚いた。昔から「毒をもって毒を制する」との言葉もあるように毒が薬になるのは常識だが、ホメオパシーはその処理方法に特徴がある。

現代医学では薬効成分は濃い方が効目が強いのが当たり前になっている、がホメオパシーは違う。
薄めれば薄めるほど効果が強くなる、である。しかも通常は１００の３０乗に薄めてあるとのこと。これを３０Cと言う。

１００の３０乗といえばアボガドロ数を超えてしまい、レメディー中に原成分は存在しないことになる。
アボガドロ数とは、ご存じない方のために説明すると、１モル中の分子数は６．０２×１０の２３乗個ある。どんどん薄めてゼロが２３個ある数倍薄めると成分が1個も存在しない。と言うこと。
１２Cでアボガドロ数を超える。
一方、通常のレメディーは３０Cである。すなわち、１ｍｌ中に原成分が１モルあるような原液の１ｍｌを９９ｍｌに薄めると１C、１Cの１ｍｌをさらに９９ｍｌに薄めると２C、これを１２回薄めてアボガドロ数を超える。この時点で原成分は１分子も存在していない。レメディーはこれを３０回繰り返して得られる。
３０Cはゼロが６０個並ぶ数倍薄まってる勘定。

大変な薄まりようだが、これで効目は原成分より大きいと聞けば
従来の常識がひっくり返る。
成分はまったく存在していない。が効果のある何かがある。

俄然興味が沸き、インターネットで調べると同時に本を買って読んだ。
なぜ原成分が存在しないにもかかわらず、原成分の効果が持続するのみならず大きくなるのか。現在でも解明されていないようだ。
と言うことで、早速S先生に弟子入りしました。

１１月３０日から月３回、２～３ヶ月講義を受けることになるが、受講者はアトピー皮膚炎の患者、喘息持ちなど現代医学に見放された方で、ならば自分でホメオパシーを学び自分の病気は自分で治そうと言う方ばかり。
一方、私の目的は、健康食品を製造している立場から、ホメオパシーの秘密を探り、現在の健康食品を超えた有望な健康食品を開発することにある。
ホメオパシーにはわれわれが理解している科学を超えた何かがある。
ホメオパシーの基本は、類似物質の法則（又は同種療法）とアボガドロ数を超えた超希釈法にある。
希釈するたびに激しく振蕩するようだ。これによって痕跡を転写するのか？ただ、現在の化学実験でもホモミクサー、超音波で激しく攪拌するのは常識だ。では何が違うのか？

類似物質の法則は、ある物質を健康な人に投与すると身体が反応を起こす。超希釈したある物質の痕跡液を同じ反応を起こすある症状（病気）に投与すると症状が消える（治る）と言うもの。
これは昔からある毒をもって毒を制すると言う、又は毒にも薬にもなる云々など分かりやすい。
しかし、ある物質の成分がまったく存在しないが、何かしら転写されたような、痕跡だけが残っているような液が、元の成分より効果が大きくなる現象は現在の科学では解明できていない。

痕跡に関しては次のような理論が展開されているようです。
１．電磁場のコヒーレンス説。
２．電磁場による配向説。
３．クラスター（微結晶）説。
４．同位体効果説
などなどあるが、推測の域を出ていない。

痕跡とは何か？？面白そうです。

大城清利　沖縄まちや/ http://www.ukonyu.co.jp